週刊独身レシピ

30才からはじめた週刊独身レシピ

吉野家の回転率の好例とSNSの遊び場となるファーストフード店の悪夢

ファーストフード業界の久々の明るい話題

大西 宏のマーケティング・エッセンス : 常識を破る発想で成功した吉野家
吉野家が鍋メニューで業績を回復した記事。
記事の内容に大筋同意。
客層も少し変わってきている感じはある。20〜30代女性も増えてきてるし(清潔感のイメージアップと、ミニサイズとかがウケてるのかも)、家族層も増えてる印象がある。
毎週昼ご飯を2〜3回はここで取るヘビーユーザーとしては、昼時の店内風景がスーツや作業着のオセロみたいな感じからカラフルな感じになった、そんな気がしている。

やっぱ強いのは回転率

「旨い安いごゆっくり」にはなっていないのが、丼ファーストフードの強みだと思います。
どのチェーン店も大体入り口券売機の近くで、食べている人からみたら待ってる客が視界に入る店舗のつくりになってるんですよね。券売機や入り口にあえて全席背を向けるつくりにしているところは私はみたことがありません。だから、食べ終わってスマホさわってたりなかなかできないんです。
丼チェーン店って回転率をあげる店舗レイアウト、ほんと考えられてますよね。
ボーダーラインの回転率を保ちつつ、お客様の喜ぶ質の高い商品を提供する好例ですね。

滞在時間の長いファストフードはスマホの時代、大変な話し

5年前ぐらいなら、大丈夫でしが、前の記事で書いたように最近はハンバーガーチェーンとかスマホアプリを使った滞在時間がぐんと伸びているのではないでしょうか。
今までは長時間利用のイメージは、受験勉強の学生、学生や主婦のたまり場って感じでしたが、今はスマホ使用の滞在時間の長時間化が業界では問題視していると察します。
スマホの普及で全ユーザーが長時間席確保の機会があることになった。
昔に比べて、席が空いていない感じがします。
顧客が一人でも集団でもスマホ使用の長時間の居座りが長くなれば、当然売上げも落ちてきます。
最悪なのは、wifi接続がオッケーなところは、ツイキャスとかし放題なわけですからさらに拍車をかけることになります。
スマホ普及でごゆっくりの感覚が、30分そこそこではなく2時間3時間が当たり前になってくると、コーヒーチェーン店やファストフード店はますます苦しくなってくる。
スマホ禁止も批判を浴びるだけでしょうし、回転率をあげる店内レイアウトはコンセプトから外れますし、対策として残すは高品質高価格の商品ラインナップにしてロイヤルカスタマーを変えることでしょうか。高頻度で来て低単価しか落としていかない長居する客を、変えていくしか道はないのかな。